第1回さぬきうどんツアー
2001年2月
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究極のうどん屋目指して出発!!
  
 
 初めて本場のさぬきうどんに出会ったのは、忘れもしない学生時代のいつだったか・・・(忘れとるやないか・・・by恐るべきさぬきうどん=今回のナビ本。大阪人が読んでも爆笑する)。香川在住の友人に納屋のような看板もない店に連れ込まれたのがファーストコンタクトだった。かつて経験のない強烈なコシの麺にもビックリしたが、隣の畑にハサミでネギを切ってきて、自分で刻んで入れるというアナ-キーなシステムに大きなショックを受けた
 もう1度行きたいと常々思っていたが、その友人とも音信が途絶え、今では場所もわからない。とある日、村上春樹のうどんエッセイに、それらしき店にが書かれていることに気付いた。「中村」という店がどうも状況から判断して、思い出の地のようだ。これは行って確かめるしかないでしょ。
 かくして、平日というのにナゼかヒマな男女6人による捜索隊が組まれた。いずれも、妻子や夫を平気でほったらかす、筋金入りの不良中年?どもだ。不良の総大将、K隊長が不参加なのは残念。彼は穴めぐり(なんの?)で忙しいらしい。


「虎屋そば」
  1泊目の宿をこんぴらさんの近くに取った我が一行は、まず手始めに金毘羅宮参道にある老舗「虎屋そば」に立ち寄った。「そば屋やないけ!」と突っ込まんでくれ。さぬきうどんの世界は奥が深いのだ。
 とにかく450円の「しょうゆうどん」を注文する。湯がいた麺にしょうゆをたらすだけのシンプルなものだ。まぁはっきり言って観光地、しかもそば屋。ぜんぜん期待しなかった。風情のある建物で食べることに価値を見出そうとしていた。ところが・・・結構うまーい。コシと粘りが生み出す素敵なハーモニーって感じか・・。大阪に持って来れば上位入賞じゃん。
 きっとこの程度で感激していたら、香川の人は笑うに違いない。我々はポーカーフェイスを決め、店のおばちゃんの「お持ち帰り麺買ってぇ〜」攻撃をかわしながら、店を出た。

  
 「山下」
 翌日、我々はいきなりさぬきうどんの本髄に接することになる。
 今回のバイブル、「恐るべきさぬきうどん」でチェックしていた琴平町の「宮武」臨時休業でいきなりフラれ、途方に暮れてしまった。一般にうどんの麺は寿命が短く、午前中に食べないとアウト!と言われている。時間は11時。本命の「中村」でおいしい麺を食べるためには先を急がなければならない。我々のこの判断を鈍らせたのは、なにを隠そう「はらぺこくん」だった。うどん屋のはしごスケジュールを考え、皆旅館の朝飯をセーブしてきたのだ。秘儀「サランラップ握り」の技を持つ、E隊員すら、お櫃に残った白飯に手を付けて来なかったのだ。
 「駄目だ!我慢できん!!」。分乗した2台のうち先頭を走っていた私は、適当なうどん屋の駐車場に突っ込んだ。善通寺市の「山下」だった。
 香川のうどん屋は一般店、セルフの店、製麺所など、形態が様々で、注文の仕方も千差万別。場合によっては複雑過ぎて、前に並んだ常連客と同じ物しか食べられないという事態も・・・。ラッキーなことにここは一般店。おばちゃんが注文を取りにきた。1番人気の「ぶっかけ」250円を注文する。麺に文字通りダシをかける、これまたシンプルなものだ。
 で、出てきた麺を見てビックリ!ものごっつう太い。しかもこのコシ・・・と言うか歯ごたえすらある、スーパーハード麺だ。プリプリっと口のなかで暴れる。「さぬきは麺を食う」まさにその通りだが、ダシがこれまたウマ過ぎる。間違いなく生涯ナンバー1!2軒目で、適当に入ってこれか〜。こりゃ大変だ。他の客が生姜を小さな下ろし金で擦っていて、どうすればもらえるのか気になっていたけど、うどん食べ始めたら、そんなんどーでもよくなった。

   
 「中村」
 さて次は飯山町にある、本命の「中村」だが、ここへ行き着く道のりが遠かった。距離ではない。どこにあるかわからんで往生したのだ。
 ところにより対向不可の生活道から、歩行者とも対向不可の道を入った納屋か物置みたいな建物。そこが目指す「中村」だった。途中看板はナシ。わかるか〜。5回通り過ぎたゾ。
 でも、思い出の店とはちょっと違うようだ。ネギ畑はあったが、もっと建物に隣接していたように思う。とは言え、アナ−キーな店には変わりない。ドンブリを手に、おねーさまに1玉100円を入れてもらう。ポットに入ったダシをそれにかけて食べるのだ。

  
 真ん中のテーブルに、ネギ、大根が置いてあり、自分で刻んだり、擦ったりして入れる。ネギは他のお客さんがついでに刻んでくれたのをもらった。
 ここの麺は繊細だった。コシがある、というか喉ごしの良さを感じた。なにより外のベンチに座ってのんびり食べるという、状況がいい。それに安すぎる。
 うどんをつるつる食べる人気モノの猫がいるが、腹いっぱいらしく、食べてくれんかった。

 
 「赤坂製麺所」
 お次は綾南町、コトデン陶駅近くの「赤坂製麺所」だ。駅の近くだからすぐわかると思ったが、ここもちょっと迷ってしまった。看板があるが、片方向からしか見えない。行き過ぎて、戻ってようやく発見となる。
 名前の通り、製麺所で「玉売り」が基本。1玉100円で分けてもらい、サービスでダシをかけてもらう仕組みだ。
 しょうゆも置いてあり、ダシをかけず、しょうゆだけで、麺をじっくり味わうのもいい。
 しっかし、この外観でうどんが食べられるなんて誰が思いますかネ〜。

  
 よく見ると、看板の下にコカコーラの「営業中」という札があり、ようやく「食べられる」ことがわかる。と言っても、中に食べるスペースなんかほとんどなく、やっぱり外のベンチで食べるのだけど・・・。
 ところが、結構マスコミ取材が多く、おばちゃんもそれが自慢のようだ。「どこどこのだれそれが来て、大変だった」と言ったような話が延々続く。
 面白いのは、食べ終わったらおばちゃんがカメラ持って来て、記念に撮影してくれること。この写真はおばちゃんのコレクションとなり、カウンターに置いてあるアルバムに収められる。
 

  
 ここもネギは自分で刻むのだが、包丁でなくハサミを使うのが面白い。肝心なお味の方はと言うと、2時過ぎだったので麺が死んだのか、これまでの店ほどに感動は特になかった。午前中でないと正確に評価できないのが、さぬきうどんの奥の深さか・・・。
 まぁ、おばちゃんには1度、会っとく価値アリですわ。

 
 「松乃屋」
 3日目は「1度セルフの店に行こう」となり、津田町の「松乃屋」に立ち寄った。ここもいわゆるかけうどんが100円の激安店だ。
 まず、おじさんにうどん玉をうどんざるに入れてもらい、自分で湯がく。ほぐれてきたらOK。湯切りしてダシをかける。あとはオプションの天ぷらなど選んで、代金を払う。
 ここもダシがうまかった。麺はそれほど感動するものではなかったが、それでも大阪なら上位進出できる。アア、奥が深い。

 
 「松家」
 さて、今回のツアーもいよいよ最後の店に突入。高松市の繁華街近くにある「松家」に行った。時間は11時40分。うどんを食うベストタイムだ。しっかり行列ができている。
 システムはまず1玉用か2玉用のどんぶりを持ち、おばあちゃんの前に行く。おばあちゃんが「太いんか、細いんか?」と麺の種類を聞いてくるので、選ぶ。
 するとおばあちゃんが再び「ぬくいんか、つめたいんか?」と聞いてくるので、答える。

  
 最後にオプションの天ぷらを載せ、代金を精算。タンクのダシをかけ、空いている席に着いて、「いただきます」となる。太麺を選んだが、ここも「山下」ほど太くはないがハード麺ダシもあっさりして美味だった。またゲソ天のでかいことったら・・・。
 となりのおじさんはうどん1玉とそば1玉をブレンドして食っていた。ダシはうどんだそうだ。今度試してみよーっと。 なにはともあれ、みんな大満足!!めでたく有終の美となった。
 うーん。でも思い出の店って、いったいどこにあるんかいな?香川の人、知ってたら教えたって下さい。また行くで〜

  
 
  
by タケシ